元証券ウーマンが資産運用の本音を語る

コロナ禍以降、個人投資家が増加していることは今や周知の事実でしょう。少し前には「2,000万問題」が取り沙汰されたこともありました。本屋に行けば投資のHow To本が平積みされており、これまで資産運用に興味がなかった人も少しずつ「資産運用ってやっぱりした方がいいのかな?」と思い始めているかもしれません。この記事では注目が集まる資産運用についてお話ししていきたいと思います。

なぜ資産運用が必要なのか?

そもそもなぜ資産運用は必要なのでしょうか。「老後は年金があるし大丈夫じゃない?病気になっても医療保険に入ってるし・・・」と思う方もいるかもしれません。
銀行預金の利息が十分についていた時代はそれで良かったでしょう。銀行に預けているだけで資産運用の代わりになったのですから、自らすすんで資産運用をしなくても十分お金を増やすことが出来たのです。
「昔は銀行に置いておけば10年で倍になったんだよ」という話を聞いたことがあるかもしれません。これは大げさでなく、本当の話です。「72の法則」といってお金を倍にするのに必要な金利と期間を算出する有名な方法があります。これによると金利が7%あれば10年でお金を倍にすることが出来る計算となります。まさにバブル絶頂期において、日本の銀行の預金利息は7%であったため、10年でお金を倍にできたというわけですね。
ところが現在はどうでしょうか?メガバンクの定期預金利息でも軒並み0.002%となっています。先ほどの「72の法則」でいうと、現在の預金利息でお金を倍にするにはなんと3万6千年もかかる計算になります。途方もない年月ですね。

それに加え、現在政府は「2%の物価上昇」を目標としています。銀行預金でお金が増えていれば、物価が上がっても問題がないでしょう。ただ現在は先ほどお伝えしたように預金金利がほとんどゼロの状態です。そのなかで物価が上がると、実際のお金の価値が下がるということになります。つまり何もせずに銀行預金に置いておくと、資産価値が減り続けることとなってしまうのです。
このような経緯から資産運用に注目が集まっており、政府も「貯蓄から投資へ」とスローガンを掲げている背景でもあります。

資産運用は何から始めればいい?

資産運用といっても手段や方法はたくさんあります。「資産運用に興味はあるけど、何から始めたらいいか分からない」という方は多いでしょう。
そのために政府が投資初心者の入り口として設けているのがNISA制度です。通常資産運用で得た利益には20.315%の税金が課されますが、NISA口座においては非課税となるという制度で、2014年から導入が始まっています。
資産運用の初心者の方は、この非課税制度を使わない手はありません。まずはこのNISA口座から開設することから始めてみましょう。NISA口座は銀行や証券会社で開設することが出来ますが、1人1口座しか持つことが出来ないため、どの金融機関で開設をするかはじめによく検討しなければいけません。キャンペーンや取扱商品、手数料などを比較しながら選ぶとよいでしょう。
NISA口座が開設できたら次は商品選びです。NISA口座では投資信託や株式を保有することが出来ますが、初心者の方はまず投資信託を選ぶことをおすすめします。投資信託は様々な金融商品に分散しながら投資を行うため、個別株での運用に比べリスクを抑えられる傾向にあるためです。ただし投資信託も現在国内に6,000本もの種類が設定されており、はじめはファンド選定に苦労するかもしれません。

資産運用の適切なステップとは

資産運用には様々な手段と方法があります。投資信託での運用に慣れてくると、個別株や仮想通貨など他の金融商品にも興味が出てくるかもしれません。それらは投資信託に比べリスクは大きくなるものの、その分大きなリターンを狙える可能性もあります。
筆者個人の意見としては、長期でインデックス投資をしていれば個別株投資は必要ないと考えていますが、株主優待や配当目当てで個別株を持つことは否定しません。
また仮想通貨の成長スピードには目覚ましいものがあります。2021年10月にはソロスファンドがビットコインの保有を明らかにするなど、ますます注目が集まっていることは間違いないでしょう。
様々な金融資産へ投資をしたいと考えている方は、主な資産形成の手段は投資信託とした上でスパイス的な要素として個別株や仮想通貨を組み込むといいかもしれません。