【海外投資】インベスターズトラストの基本情報|口コミ・評判・メリデメ総まとめ

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投資マニアさわ
41歳の投資マニアです。ほったらかしでお金が増える投資が大好物。不動産投資(ワンルームマンションが特に好き)を基盤としています。投資運用総額約6億円。年間手取り家賃収入約800万円。現在IT系コンサルティング企業勤務。過去には金融機関や外資系IT企業に勤務。宮崎県出身。1児の父。

手数料が安いと一部で評判が立っている保険会社「インベスターズトラスト」。

インベスターズトラストは、ケイマン諸島に拠点を置き、日本を含む世界中の投資家に高リターンを提供することを目的として様々な金融商品を提供している会社です。

日本語の公式サイトがあり、また日本国内で勧誘している業者が多いと言われているにもかかわらず、詳細なサービス内容やメリット・デメリットについて、あまり国内では情報が多くないのが現在の状況です。

この記事を読みだしたあなたも、「日本語サイトがあるから気になっている」もしくは「手数料が割安な海外積立投資(オフショア投資)があると勧められている」のいずれかではないでしょうか?

この記事では、インベスターズトラストの基本情報や提供商品の概要、メリット・デメリット、口コミなどを詳しく解説します。

資産形成について関心のある方は、ぜひ最後までお読みください。

インベスターズトラストとは

インベスターズトラストの会社概要

インベスターズトラストアシュアランス(ITA)は、2002年にケイマン諸島で設立された保険会社です。

インベスターズトラストは、日本居住者であっても契約できます。ただしインベスターズトラスト自体は金融庁の認可を受けているわけではないため、直接の募集活動はできず仲介者を挟むこととなります。

会社名 インベスターズトラストアシュアランス(Investors Trust Assurance SPC)
本社所在地 イギリス ケイマン諸島(Governors Square Unit 3-107A 23 Lime Tree Bay Avenue P.O. Box 32203 Grand Cayman KY1-1208 Cayman Islands)
CEO 不明
設立年 2002年
格付 A-(Excellent)※A.M. Best
株式 非上場

インベスターズトラストが拠点を置くケイマン諸島はタックスヘイブンとして知られていますが、実は日本人にはあまり関係がありません。

日本居住者がタックスヘイブンに拠点をもつ保険会社の投資商品で運用益が出た場合、日本の税率が適用されます。非課税にはならないんですね、残念ながら。

さて、話をインベスターズトラストの会社概要に戻すと、格付け機関のAMベスト社からはA-(Excellent)の格付けを受けており、最高ランクの財務力と評価されています。設立から20年程度と歴史は比較的浅い会社ですが、顧客からの総預かり資産は日本円換算で1,200億円以上。この金額に信用が現れているのかもしれません。

インベスターズトラストの運用成績

インベスタートラストは、公式サイトにファンド価額や推奨戦略を掲載しています。

推奨戦略のページは、「安定運用型」「バランス運用型」「積極運用型」それぞれにカテゴライズされているため見やすいです。以下では安定運用型を抜粋して紹介します(USD投資戦略・2023年7月時点)。

ファンド コード ファンド名 配分 年初来 3ヶ月 1年 3 年年率 5 年年率 3年変動率
ABLV AB Low Vol Equity Portfolio 15% 6.07% 2.81% 0.58% 10.85% 6.42% 15.16%
BREB BR Emerging Markets Bond 15% -0.31% -4.01% -7.50% 0.08% -1.80% 10.76%
JHHY JH Horizon Global High Yield 20% 3.00% -0.88% -4.53% 1.72% 1.56% 7.12%
MSBO MS Global Bond 25% 2.75% -0.63% -5.02% -3.26% -1.49% 6.47%
MSGB MS Global Brands 15% 8.59% 3.97% -0.13% 9.56% 9.25% 16.16%
TKAS FT K2 Alternative Strategies 10% 0.88% -0.43% -2.29% 2.21% 0.64% 4.94%
平均 3.53% 0.04% -3.45% 2.82% 2.08% 9.85%

3ヶ月や1年間の短期では、マイナスになることもありますが、3年や5年と中長期でみると、平均してプラスになるようです。バランス運用型と積極運用型も5年でみると平均してプラスの結果でした。

投資は短期よりも長期目線で検討することがオススメのセオリーですが、インベスターズトラストの商品でも当てはまるようですね。

インベスターズトラストの商品概要

インベスターズトラストが提供する商品の概要を解説します。

中でも、海外積立投資(オフショア投資)商品の代表格「エボリューション」と元本確保型商品「S&P500インデックス」が日本国内で人気ですので、詳しく見ていきましょう。

エボリューション

エボリューションは、インベスターズトラストの中でも主力の商品で、世界中へ分散投資が可能です。日本人の契約者が多いと言われているのもこの商品です。

原則として25年の長期投資を前提としており、最低月100ドルと比較的少額から投資できる点が人気の理由でしょう(投資期間が5年の場合は毎月の積立は倍額になります)。複数の手数料が発生しますが、他の海外積立投資よりは善良な金額感です。

ただし、積立時や一定期間以上継続した場合のボーナスは、積立額の減額や積立一時停止をするとなくなってしまうため注意してください。

そのほか、エボリューションの商品詳細は以下のとおり。

通貨 米ドル $ – ユーロ€ – 英ポンド£
投資期間 5年・10年・15年・20年・25年
年間管理手数料 1〜10年目:1.9%
11年目以降、プランの期間中:0.35%
プラン手数料 7 ドル/ユーロ (英ポンド 4.5) /月
ストラクチャー手数料 アカウント価値の 0.125%/月
ロイヤルティボーナス (期間中の総拠出額の割合) 1〜10年目:拠出金の7.5%
11〜25年目:拠出金の5%
解約手数料 解約時の残存契約年数に基づく管理手数料相当額
(15年目以降は免除)
一部解約 イニシャルユニット期間終了後、純現金価値1,200ドル / ユーロ / 英ポンドを最低維持額として一部解約が可能。
契約年齢 5年プラン:18-80歳
10年プラン:18-75歳
15年プラン:18-70歳
20年プラン:18-65歳
25年プラン:18-60歳
死亡給付金 死亡給付金、支払基準額はアカウント評価額の101%

ちなみに「エボリューション」のシリーズとして、最低拠出金額や年間管理手数料が異なる「エボリューションプラス」や「エボリューションセレクト」もあります。

S&P500インデックス

S&P500インデックスは、一般的なS&P500投資と同様に、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が公表している、米国株式市場の株価指数に連動することを目指して運用される投資商品です。

インベスターズトラストのS&P500インデックスの特徴は、元本確保型であること。「保証」ではなく「確保」なので、捉え違いしないように気をつけてください!もし中途解約をすることがあれば、元本割れしてしまいます……。

S&P500インデックスの商品情報は下表のとおりです。

通貨 米ドル $
投資期間 10年、15年、20年
元本確保 10年プラン:100%
15年プラン:140%
20年プラン:160%
年間管理手数料 10年プラン:2.0%
15年プラン:1.7%
20年プラン:1.1%
プラン手数料 10ドル/月
ストラクチャー手数料 アカウント価値の 0.125%/月
ロイヤルティボーナス
(期間中の総拠出額の割合)
10年経過時:拠出金の7.5% 15年経過時:拠出金の7.5%
20年経過時:拠出金の5.0%
解約手数料 イニシャルユニット残存期間分相当額
一部解約 イニシャルユニット期間終了後、純現 金価値2,400ドルを最低維持額として 一部解約が可能。一部引き出しに手数料は ないが元本確保は無効となる。
契約年齡 10年プラン:18-60歳
15年プラン:18-55歳
20年プラン:18-50歳
死亡給付金 対象となる支払の基準額は、アカウント評価額101%

S&P500インデックスは、日本国内の証券会社でも取り扱いがあるため、インベスターズトラストか日本の証券会社か、比較検討しましょう。日本国内の証券会社の方が、手数料分コストがかからない可能性が高いです。

インベスターズトラストのメリット・デメリット

インベスターズトラストの利用における主なメリットとデメリットは以下のとおり。

主なメリット

インベスターズトラストの主なメリットは、

  • 日本語サイトがあること
  • 初心者でも取り組みやすい最低拠出額の積立商品があること
  • 海外積立投資(オフショア投資)の中では比較的手数料の安い商品があること
  • 長期的な運用益がプラスになる期待値が高いこと

の4点であると考えます。

長期的に解約せず投資にまわせる資金があるのであれば、エボリューションは前向きに検討してもいいかもしれません。

デメリット

インベスターズトラストのデメリットとしては、

  • 金融庁の認可を受けていないこと(投資家保護が図られないこと)
  • 仲介者を見つけないと申し込みができないこと
  • 仲介者の質によりアフターサポートに差がでること
  • 日本の証券会社と比較し手数料が高いこと
  • 積立NISA・NISA等のように運用益非課税にならないこと
  • 中途解約、積立停止、金額変更等をした場合にロイヤリティが受け取れないこと
  • 為替リスクが必ず存在すること
  • 日本居住者にとってはタックスヘイブンの恩恵がないこと
  • 初期口座期間中(最初の2年間)に解約すると返戻金がないこと

が挙げられます。

少なくともS&P500インデックス投資は、わざわざインベスターズトラストでやらなくても……とデメリットをピックアップしていて改めて感じました。

インベスターズトラストの口コミ・評判

インベスターズトラストの口コミ・評判として、以下のような内容が見られました。

  • 手数料が月固定なので、搬出額が大きければ、搬出額の何%かを手数料とするタイプと比べると割安となる。
  • 昔からあるオフショア保険であり、ポンジスキームといった詐欺ではなくまっとうなもの。
  • 担当者が色々と理由をつけてきて、なかなか解約させてもらえず、解約までに数年かかった。
  • 事業展開をしている地域や想定される原資(案内されている手数料だけでは運営が難しいのでは?)に不安がありリスクが高い。同じS&P500に投資するなら金融庁の認可を受けている所を通した方が良いように思う。

手数料が固定であることは、拠出額が高くなるほどメリットを得られるため投資資金のある方にとっては魅力的にうつるようですね。

一方、海外積立投資(オフショア投資)あるあるですが、解約の難しさや、リスクの高さを心配する声も挙がっています。解約の難しさについては、インベスターズトラストの問題というよりは仲介者の質によるものですので、契約するにしても誰を通すかが肝要になります。

インベスターズトラストはネット上の情報量が少ないことから、評価が定まっていない状況のようです。

まとめ

インベスターズトラストは、海外積立投資(オフショア投資)初心者にとっては、比較的優しい商品を提供している保険会社です。

しかし、日本居住者の場合、直接契約ができなかったり、国内だと使用できる節税制度が使えなかったり、為替リスクを背負ったりと、選択肢として正解なのかと聞かれると、首をかしげざるを得ないのも事実

本当にインベスターズトラストでいいのか、もっと良い資産運用方法はないのか、再考することをオススメします。

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