【2026年最新】グープロパティの評判は?SESC申立ての詳細と今後取るべき対応について
こんにちは!
投資ドクターさわです。
41歳の投資ドクターです。ほったらかしでお金が増える投資が大好物。不動産投資を基盤としています。現在、約30種類の投資を実践し、投資運用総額約6.2億円。年間手取り家賃収入約800万円。金融商品からの配当が年間約200~1000万円前後。現在IT系コンサルティング企業勤務。過去には金融機関や外資系IT企業に勤務。宮崎県出身。1児の父。
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本記事では、無登録で海外投資(オフショア積立投資)の出資を募ったとして、2026年6月に証券取引等監視委員会(SESC)から金融商品取引法違反の疑いで禁止・停止命令の申立てを受けた「グープロパティ(GOO PROPERTY SINGAPORE PTE. LTD.)」の事案について解説していきます。 SESCの発表によれば、同社とその下位代理店の勧誘で、全国の投資家から約575億円もの出資を集めたとのことです。
最初にお断りしておきますが、私は弁護士などの法律の専門家ではありません。したがって、「この手続きなら確実だ」といった法的な断言はできません。しかし、さまざまな投資案件を見てきた「一人の投資家」としての目線と、SESCの公的発表や最新の調査データに基づく客観的な事実から、現在の状況をお伝えすることはできます。
この記事では、単なるニュースのまとめではなく、投資家目線から現在の事態を徹底的に整理していきます。自分の資産を守るための判断材料として、ぜひ最後までお読みください。
グープロパティの事案について(何があったのか)

まずは、今回の事案で一体何が起きたのか、証券取引等監視委員会(SESC)の発表に基づいて整理していきましょう。
SESCによる申立ての概要と事案の核心
2026年6月19日、SESCは、グープロパティ社と同社の代表者に対し、東京地方裁判所に金融商品取引法違反行為の禁止及び停止を命ずるよう申立てを行いました。
今回の事案における最大の問題は「日本の法律で義務付けられた登録を行わずに海外商品を販売し、さらに無許可で顧客の資産運用まで行っていた疑いがある」という点にあります。
グープロパティ社が行っていたのは、米国の金融持株会社(ITAグループ等)が組成する「S&P 500 Index」や「Evolution」といった、実在する海外のオフショア積立投資商品を利用した資金集めです。同社はこれらの商品のシンガポールの総代理店として機能していました。
申立ての理由となった「2つの金融商品取引法違反」
具体的に何が問題で証券取引等監視委員会(SESC)から処分(禁止及び停止命令の申立て)を受けたのかというと、SESCが公表した資料には、以下の2つの金融商品取引法違反行為が申立ての理由として明記されています。
- 無登録での商品の取扱い(募集又は私募の取扱い):日本の金融商品取引法で義務付けられた登録を受けずに、海外投資商品への出資を勧誘・媒介していた疑い。
- 無登録での「投資一任契約」の締結と運用:無登録のまま顧客と投資一任契約を結び、金融商品の価値等の分析に基づく投資判断に基づいて、有価証券への投資として顧客の財産の運用(運用の指図を含む)を行っていた疑い。
SESCの資料が指摘しているのは、同社が単に無登録で海外商品を販売(勧誘・媒介)していただけでなく、本来であれば厳しい審査と登録が必要な「顧客の資金を運用する権限」まで無許可で持ち、実際に運用(指図)を行っていたという事実です。
約575億円を集めたピラミッド型の組織的勧誘
同社は約11年という長期間にわたり、国内538社もの下位代理店(本件に先立ちSESCが申立てを行った、株式会社BANK INNOVATIONと株式会社プロスペリティアシュアランスの2社を含む)を組織し、ピラミッド型の強固な販売ネットワークを構築していました。
全国の投資家から約575億円という巨額の出資が集まるに至った背景には、こうした大規模な組織的勧誘があったと考えられています。
海外保険(オフショア積立投資)の特性について
グープロパティ社(およびその下位代理店)が勧誘に用いていたS&P500インデックス等に連動する海外商品自体は、現地の金融機関(ITAグループ等)が組成・提供している実在する金融商品です。
これらの商品は、日本の証券口座で購入できる一般的な投資信託(つみたてNISAなど)とは設計思想が大きく異なります。海外保険(オフショア積立投資)を正しく理解するために欠かせない、3つの構造的な特性を解説します。
① 長期継続を前提としたインセンティブや「最低保証」の設計
これらは10年、20年といった長期の積立を前提とした商品です。長期にわたって拠出を継続することで、運用益とは別に「ロイヤルティボーナス」が付与されたり、商品によっては「10年満期で積立元本の100%、15年満期で140%を最低保証する」といった元本確保の機能が備わっているケースがあります。実際の勧誘で盛んにアピールされていたのも、この部分です。
この保証機能自体は嘘ではありません。しかし、注意すべきはその「厳しい条件」です。この保証を受けるためには、「契約期間中、一度も積立の遅延、減額、停止、一部引き出しを行わないこと」が求められるのが一般的です。積立の支払いが猶予期間を超えて遅れたり、途中で支払いを減額・一部引き出ししたりすると、その時点で元本確保の保証は適用外(消滅)となってしまう仕組みです。
つまり、短期間での資金引き出しや柔軟な対応は想定されていない、極めて腰を据えた運用が求められる設計なのです。
② 初期口座(初期ユニット)と手数料の仕組み
契約から最初の一定期間(通常1〜2年程度)に積み立てた資金は「初期口座」として、その後の積立金とは区別して管理されます。この初期口座の資金は、契約期間全体にかかる諸費用や管理コストの原資として機能する仕組みです。
そのため、運用初期は「資産形成」よりも「将来の運用体制を確保するためのコストを前払いする期間」という側面が強くなります。
③ 早期解約時の解約控除(ペナルティ)の存在
長期の契約を前提としているため、契約の初期段階で解約しようとすると、多額の「解約控除(早期解約手数料)」が発生します。
結果として、早期に現金化しようとすると、戻ってくる金額(解約返戻金)が積立元本を大きく下回る、あるいはほぼゼロになるというルールになっています。
海外保険は『良い・悪い』ではなく、日本のNISAなどの『いつでも売れる投資』とは全く別物のルールで動いていると考えましょう。
長く続ければボーナスや保証という恩恵がある一方で、途中でやめたり減額したりすると高いコストを支払う、あるいは保証が消えてしまうリスクがある。この『出口の不自由さ』という特性を、自分のライフプランやリスク許容度と照らし合わせて冷静に判断することが、投資家として大切なポイントです。
また現地通貨ベースでの支払いになるので、超円安である今は負担が重くなります。これ以上円安が進むとその負担感は計り知れませんね。。
個人的に海外保険(オフショア積立投資)をおすすめしない理由

商品は海外に実在する真っ当なものですが、一人の投資家の目線から言えば、一般的な方に海外保険(オフショア投資)はあまりおすすめしていません。その理由は主に以下の3点に集約されます。
運用成績の優位性が薄い
今回の勧誘では「15年で140%の最低保証」といった安全性が強調されていました。しかし先ほど解説した通り、この恩恵を受けるには「15年間、一度も減額や一部引き出しができない」という強烈な資金拘束を受け入れる必要があります。
冷静に考えてみてください。昨今の株高の波に乗り、日本のネット証券で買える優良なインデックスファンド(つみたてNISAなど)を複利で回していれば、15年もあれば140%以上のリターンが期待できる可能性は十分にあります。
しかも日本のNISAなら「いつでも自由に引き出せる、減額できる」という圧倒的なメリットがあります。厳しい条件を受け入れてまで、あえて海外保険にこだわる優位性は薄いと考えます。
資金の流動性が低く、不動産のようなレバレッジもきかない
さきほどお伝えした「初期口座のペナルティ」や「積立停止による保証消滅のリスク」が示す通り、海外保険は「いつでも売れる」日本の投資信託等に比べて、圧倒的に資金の流動性(出口の自由度)が低いのが最大のネックです。
どうせ毎月数万円〜十数万円という資金を、何十年も強制的にロック(積立)される覚悟があるのなら、ご自身の与信(借入能力)を使って不動産投資に回した方が、はるかに効率的に資産を拡大できる可能性が高いです。
不動産なら銀行のレバレッジ(融資)をきかせて、他人の資本(家賃収入)で資産を構築していけるため、資金をただ外貨で拘束され続けるよりも資金効率の良さが期待できます。
サポート窓口喪失による事務手続きのハードル
今回の件で最も深刻なのがこの問題です。これまで日本の窓口であったグープロパティや国内の下位代理店が頼れなくなった以上、今後は返金や住所変更、口座に関するあらゆる事務手続きを、すべて自分で行う必要が出てきました。
専門用語が飛び交う金融関連の書類や現地の金融機関とのやり取りを、あえて「第二言語(英語)」で直接やり取りし続けるのは、本業の傍ら行うにはあまりにも面倒でハードルが高すぎます。
グープロパティ経由で海外保険を契約した方へ(今後の選択肢)

商品が実在のものである以上、お金は海外の口座に保管されていると考えられます。そのため、放置することは避けるべきです。
現在の状況から皆さんが取れる現実的な手段は、大きく分けて「今すぐ解約(損切り)」か「継続運用」のいずれかになります。ご自身の状況に合わせて、以下のメリットとデメリットを天秤にかけてみてください。
手段①:今すぐ解約する(損切りのつもりで即解約)
海外の金融機関へ直接連絡し、「解約」を申し出る方法です。早期解約による多額のペナルティ(解約控除)が引かれ、大幅な元本割れとなる可能性が高いですが、将来の不安をここでスッパリと断ち切る「損切り」という考え方になります。
【解約を選ぶメリット】
- 資金的な自由度を取り戻せる
毎月の積立から解放されます。浮いたお金を、NISAなど手元でいつでもコントロールできる国内での運用や不動産投資に回すことができます。 - 為替(円安)の不安から解放される
今後さらに円安が進んだ場合、「今の収入で外貨建ての保険料を毎月払い続けられるだろうか…」と為替の変動に怯える精神的な負担から解放されます。 - 言葉の壁や事務手続きのストレスがなくなる
英語での書類作成や、サポートのない状態で海外機関と直接やり取りをするという、本業の傍らで行うには面倒で重すぎる負担から解放されます。 - 将来の「見えないリスク」を未然に防ぎやすくなる
何十年後かの満期時に口座が凍結されたり、受け取りの際に予期せぬトラブルが起きた場合、解決のためにわざわざ海外へ赴くといったリスクを回避しやすくなります。
解約のメリットを簡単に言うと、「これ以上、見えないリスクやストレスに振り回されなくなる」ということです。 毎月の積立や、「円安が進んだら支払えなくなるかも」「海外の金融機関と英語でやり取りなんて自力では無理」といった、将来にわたって続く不安から大きく解放されます。
ペナルティで手元に戻るお金は減ってしまいますが、浮いた資金をNISAなど「手の届く範囲での国内運用」に回し、地に足の着いたリスタートを切れるのが最大の利点です。
手段②:継続運用する
【継続運用を選ぶメリット】
- 重いペナルティを回避できる
オフショア積立投資の最大のデメリットである「早期解約による多額の違約金」を回避し、本来の設計通りに時間を味方につけて長期的な利益(ロイヤルティボーナスなど)を狙うことができます。 - 資産全体のリスク分散になる
ご自身の資産をすべて日本円で持つのではなく、ポートフォリオ(資産の組み合わせ)の一部として、外貨建て資産を保持し続けることができます。
継続運用のメリットを簡単に言うと、「初期のペナルティで大損するのを防ぎ、時間を味方につけられる」ということです。
オフショア積立投資の最大のデメリットである「早期解約の違約金」を回避し、当初の設計通り満期時のロイヤルティボーナスなど、長期投資ならではの利益をしっかり狙っていく本来の運用ルートに戻ることができます。日本円に偏らず、外貨資産としてポートフォリオの一部を持ち続けられる点も強みです。
ただし、継続を選ぶ場合は「自力で新たな正規代理店(IFA)を探す」か、「サポートなしで海外機関と英語で直接やり取りする」という、高いハードルを越える覚悟が必要になります。
グープロパティに関するよくある質問

ここまでの内容のおさらいも兼ねて、検索キーワードなどでよくみられる疑問にお答えします。
Q1. グープロパティは「詐欺(ポンジスキーム)」だったのですか?
A1. 現時点の公的発表や事案の性質を見る限り、商品自体は海外に実在する金融商品であると考えられます。
今回のSESCによる申立ての理由は、日本の法律(金融商品取引法)で義務付けられた登録をせずに、海外商品の勧誘・媒介を行っていた点や、無許可で顧客の資産運用(投資一任契約)を行っていた点にあります。
そのため、最初から運用実態がない架空の投資話(ポンジスキームなど)とは性質が異なる事案と言えそうです。
Q2. クレジットカードの引き落としだけ止めて放置してもいいですか?
A2. 放置は避けた方がよいでしょう。「引き落としの停止=解約」ではありません。
クレジットカードの引き落とし停止は、これ以上の資金流出を防ぐための重要な第一歩ですが、放置すると積立が止まっても海外機関からは口座維持手数料などが毎月引かれ続けます。
最終的に手元の資金が底をついて強制解約(失効)となるリスクがあるため、引き落としを止める初動対応とセットで、海外機関に対して正式な解約(または移管)の手続きを進めることをお勧めします。
Q3. 連絡が取れない国内の下位代理店や紹介者(担当FP)個人を訴えて返金させることはできますか?
A3. 資金は海外のご自身の口座にある状態と考えられるため、訴訟による解決のハードルは高いかもしれません。
紹介者自身も違法性を十分に認識していなかったケースもあり得ますし、何よりあなたのお金自体は海外機関に預けられている状態と考えられます。国内に538社あったとされる代理店の誰かを相手取って裁判を起こしても、労力と弁護士費用がかかるばかりで、根本的な解決には直結しづらいのが現実です。
焦って「返金させます」と謳う悪徳業者や弁護士に高額な着手金を払ってしまう二次被害にも注意してください。
グープロパティに関するまとめ
今回はグープロパティの事案と、直ちに行うべき判断について解説しました。
窓口を失った今、「何もしない」のが一番のリスクです。英語でのやり取りや円安リスクを背負ってでも継続するか、高いペナルティを受け入れてでも損切りしてスッキリするか、ご自身の状況に合わせて早めに決断を下す必要があります。
資産形成・運用は王道が一番
今回のように、海外の特別なスキームを使わなければお金が増えない、ということは決してありません。無理に海外保険に頼らなくとも、資産形成の基本は「国内で合法的に購入できる不動産、保険、積立投資」で十分にカバーできます。
潤沢な資金がある方のポートフォリオの一部としてならともかく、長期間の積立が可能か不安だということなら、国内の変額保険等でも十分に代用可能だと私は考えています。
将来的にシンガポールで生活する予定があるならシンガポールの会社の投資をしてもいいかもしれませんが、日本にいるつもりなら特段不要かなと思います。
管理人自身もほったらかし投資で6億円を運用中
- 投資運用総額約:6.2億円(ローン含む)
- 家賃収入で年間約800万円前後を得ている
- 金融商品からの配当が年間約200~1000万円前後得ている
- 運用手法はほったらかし(精神的な負担は嫌)
私は基本の投資で、現在6.2億円を運用中です。私自身が資産家の家系に生まれたわけでも、起業で大きく成功したわけでもありません。サラリーマン時代からコツコツと投資を続けて来た結果です。
実態の不透明な勧誘に惑わされず、基本に忠実にやっていくことが最終的には大きな成果を生みます。投資トラブルで資金を失っても、それで終わりではありません。そうした失敗を糧に冷静に対処し、諦めずに王道の資産形成にチャレンジし続ければ、必ず道は開けますよ!
