『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』という書籍について

引用:GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代

こんにちは、さわです。


投資マニアさわ

41歳の投資マニアです。ほったらかしでお金が増える投資が大好物。不動産投資を基盤としています。現在、約30種類の投資を実践し、投資運用総額約6億円。年間手取り家賃収入約800万円。現在IT系コンサルティング企業勤務。過去には金融機関や外資系IT企業に勤務。宮崎県出身。1児の父。

 


本記事では、『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』という書籍についてまとめていきたいと思います。

私自身、本書に感銘を受けた一人で、まさにこのブログを運営するきっかけにもなった一冊です。

この書籍は非常に有名ですので、すでに読んだことがある方も多いと思いますが、おすすめの書籍を聞かれた際に必ず本書を紹介しているので、本書籍の要約をブログに纏めることにしました。

はじめに:「成功とは何か?」を問い直す

多くの人が「成功するには、他人より優れていて、搾取するくらいの力が必要だ」と考えがちです。
しかし、心理学者であるアダム・グラントは、成功の本質は「与える人(ギバー)」にこそあると説きます。
本書では、「人はどのように人間関係の中で行動するか」に注目し、3つのタイプに分けて考えます。
このタイプごとの成功の仕方を、科学的データや実例を元に解説しています。

第1章:人の3タイプ「ギバー」「テイカー」「マッチャー」

アダム・グラントは、人は大きく分けて3つのタイプに分類されると述べます。

  • ギバー(Giver)
    自分の利益を度外視して、他人に惜しみなく与える人。助けを必要としている人に積極的に手を差し伸べる。

  • テイカー(Taker)
    自分の利益を最優先し、他人から奪うことを考える人。自己中心的に行動しがち。

  • マッチャー(Matcher)
    「与えたら見返りを期待する」タイプ。損得勘定でバランスを取りながら人と関わる。

この3タイプの特徴を知ることが、人間関係や成功を考える上での重要なポイントになります。

第2章:短期的な成功者は「テイカー」?

短期的に見ると、テイカーは自分の利益を最大化しようと行動するため、周囲のリソースを奪って成功するように見えます。
ビジネスの世界や競争が激しい環境では、「自分さえ良ければいい」という態度が一時的に結果を出すこともあるでしょう。

しかし、テイカーのやり方は長続きしません。信頼関係が崩れ、仲間から孤立したり、評判が落ちたりするため、長期的には大きな損失になります。

第3章:本当に強いのは「ギバー」だ

長期的に見て最も成功し続けるのは、「ギバー」、つまり与える人です。
なぜなら、ギバーは信頼を得て、人脈を広げ、周囲のサポートを受けることができるからです。

例えば、仕事で困っている同僚を助けたり、見返りを求めずにアドバイスしたりすることで、「あの人は頼れる」「助け合いの精神がある」と評価されます。
こうして築いた信頼関係は、結果として自分のチャンスや成功を後押しします。

第4章:ギバーの中でも成功する人とそうでない人の違い

とはいえ、すべてのギバーが成功するわけではありません。
「なんでもかんでも人に与えて、自己犠牲ばかりして疲れてしまう」人もいます。

成功するギバーは「賢いギバー」です。

  • 自己管理ができる
    相手のために動く一方で、自分のリソースや時間を守り、無理しすぎない。

  • 相手の本質的なニーズを見抜く
    ただ闇雲に助けるのではなく、「本当に相手が求めていること」に焦点を当てて与える。

  • 境界線を引くことができる
    悪用しようとするテイカーからは距離を置く。

こうした「与え方の工夫」が、ギバーとして成功し続けるカギです。

第5章:実際の事例で見るギバーの強さ

本書には多くの実例が紹介されています。

  • 営業成績がトップの人は、顧客のことを第一に考え、無理な売り込みをしないギバータイプが多い。

  • 大手企業のリーダーで、部下の成長を第一に考えてサポートするギバーは、チーム全体の成果を引き上げる。

  • ネットワークを広げたい人は、見返りを期待せずに人脈を紹介し合うことで、信頼が生まれ、自然に良い情報や仕事が回ってくる。

第6章:ギバーが気をつけるべき「落とし穴」

ギバーにはリスクもあります。

  • 損をしやすい
    誰にでも与えすぎると、自分の時間やエネルギーが尽きてしまう。

  • 利用されることもある
    悪意あるテイカーに騙されたり、利用されたりしやすい。

だからこそ、「賢く与えること」が求められます。

第7章:「与える文化」が組織を強くする

会社やチームで「与える人」が多いと、自然と助け合いの文化ができ、雰囲気が良くなります。
その結果、チームの成果やパフォーマンスが上がり、離職率も下がるという研究結果もあります。

リーダーは率先してギバーになることで、組織全体の力を引き出せるのです。

第8章:どうすればギバーになれるのか?

ギバーになるための具体的なステップも本書では紹介されています。

  • まず相手のことを考える習慣をつける
    「この人に何ができるかな?」と考える。

  • 見返りを期待せずに助ける
    純粋な親切心で行動する。

  • 自分を大切にする
    無理しすぎず、自分の健康や時間も守る。

  • 人の話をよく聞く
    相手の本当のニーズを理解し、適切にサポートする。

おわりに:「与えること」が成功のカギ

『GIVE & TAKE』は、これまでの「成功は奪うこと」という常識を覆す本です。
人に惜しみなく与え、信頼を築き上げることこそが、長期的に見て最も確実な成功への道だと教えてくれます。

ただ与えるだけではなく、「賢く与える」ことが大切です。
これからの時代、ギバーの価値はますます高まるでしょう。

まとめ

本書『GIVE & TAKE』に深く感銘を受け、私自身もギバーとして生きることを決意いたしました。私の専門分野である投資や資産形成の領域において、人々の役に立てることができればこの上ない喜びです。

特にこの投資分野は、テイカー(詐欺師)が非常に多く、被害が後を絶たない現状にあります。搾取された側は経済的な余裕だけでなく、精神的な余裕も失い、結果的に人に与える余裕を失います。そうした負の連鎖を断ち切るためにもこの分野でギバーとして活動することに意義があると感じています。

自らを律してギバーとしての姿勢を貫き、その理念が多くの方々に伝播していけば嬉しいです。

ありきたりかもしれませんが、「GIVE&GIVE」の精神で活動していきます!